目の前の人を大事にする。
人様の為に頑張る。
とてもやりがいがあるし、世の中からも人に尽くす生き方は素晴らしいと評価されます。
しかし、人の為に頑張っても相手はちっとも感謝してない。
こんなに尽くしているのに何か報われないよな~などと感じる事はありませんか?
そんな場合は要注意。
人の為が行き過ぎ、自分を粗末にしているサインです。
心理学に『シャンパンタワーの法則』という考えがあります。
シャンパンタワーとはシャンパングラスをピラミッド形に何段も積んで、上からシャンパンを注いでいくドラマでホストクラブのシーンに出てくるアレですね。
そのシャンパンタワーは、下から一つずつ注いでいくと全部のグラスに注ぐのにとても手間がかかります。
一番上のグラスに注いで溢れた分がどんどん下の段のグラスに注がれ、それがまた溢れて下の段へ…というのが手っ取り早いです。
人の心も同じで、まずは一番上のグラスの自分が満たされて初めて二段目の家族、三段目の友人や仕事関係の人といった順番でグラスを満たすことができます。
赤の他人はだいぶ下の方です。
それが無理のない心の働きになります。
ボランティア活動にハマり、家庭や仕事も疎かにしてひんしゅくを嘗て嫌われて「俺は人のために良い事をしているのに何故わからんのか」と怒っているお父さんなどは、正にこの法則を無視して上の方のグラスが空っぽのまませっせと下のグラスに注いでいる状態です。
中には全てを投げうって自分を顧みずに世の為人の為の奉仕を全うできるマザーテレサのような聖人もいるでしょうが、そういう方は例外中の例外。
99.9%の普通の人は、いきなり聖人の真似をせずに自分や自分の周りから順に満たしていくのが無難です。
私は鍼灸マッサージ治療で人の健康の役に立つ事をしていると個人的にやりがいをもっていますが、タダで施術をしているわけではありません。
適度な治療費を頂戴して家族やスタッフを養い、休みもしっかり取って休養したり家族との時間を味わったりして自分のグラスを満たす事が必要な一般人です。
自分のグラスがいっぱいだからこそ、より人の為に頑張れています。
東洋医学的に考えても自分の「気」が空っぽになるまで頑張っては、人の「気」を整える事はできません。
人の為に頑張っているのに報われないと感じてしまう時は、まず自分で自分を大事にしましょう。
大事にする優先順位が整理できると、全ての流れが変わっていきますよ。
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